少し前までは、右脳は感覚的分野、左脳は思考を司ると言われていました。皆さんも、このことは何かで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
私は普段からじっくり考えるよりまず行動する方なので、自分は感覚重視だから「右脳派」!などと思っていました。
しかし研究が進むにつれ、どうやら現在はそうではないということが分かってきました。
『音楽』と『言語』は脳内の同じ場所で認知されるのですが、右脳も左脳も両方使われることがわかってきました。
しかも、音楽的活動をしているときは、言語的活動をしている時より広範囲にわたって脳を使用していることがわかってきています。
また、幼児期の言語習得に聴覚がとても重要な役割を担っています。
・「聴覚」は単なる聴力を意味するものではない
・幼児期に言語としての音の理解のために必要な能力
・音に気付き、音の強さ、種類、音色、高低、リズム等を認識し区別する複雑な機能
・聴覚の発達に伴って言語理解の能力が飛躍的発達を遂げる
・また音の感度、方向性、弁別、認知力も著しい発展を遂げる
・幼児は雑音の中から重要な音を聞く力などを付ける
鈴木真由美音楽教室ではまさに!!
未就学児の生徒さんは、音に気付き、音の強さ、種類、音色、高低、リズム等を認識し区別することからレッスンをスタートします。
音を「聴く」力は、他者の話に耳を傾ける「聞く」力となります。
ここで、もう18歳になるA君のお話をしたいと思います。
彼が体験レッスンに来たのは4歳の時。
なんと!レッスン中ずーーーっと室内を走り回っていました!!
どうしようか迷いましたが、私は即興で駆け足風にピアノを弾いてみました。
すると彼は、さらにヒートアップ!!
試しにリトミックに繋げてみようと、歩く速さ、大股で大きく歩く速さと演奏を変えてみると・・・
ピッタリと演奏に合わせてはいませんが、少し走るのをゆっくりにしてみたり、彼なりに音に反応してくれたのです。
ここぞとばかりに私は彼を褒めちぎり、その様子を見ていたお母様もレッスンを続けてみたいという事で、ご入会いただきました。
そこから約3か月、まず室内を自由に走ってもらい、少しずつピアノを弾いたり、音符カードを使ったりと、いろいろなレッスンが出来るようになってきました。
その頃から、お家でもとても落ち着いて生活が出来るようになり、お話しも聞けるようになってきました。とお母様から嬉しいご報告をいただきました。
このような状態ではよいレッスンが出来ないだろうと心配されて、レッスンを断念する親御さんも中にはいらっしゃいます。
いえいえ!決してそんなことはないのです。
音楽はとても脳に良い!!音楽の力を借りて、育児が少しでも楽になったら私も嬉しいです。
18歳になった彼はもう大学生。立派な青年となりました。
ピアノ教室はすでに卒業されていますが、今でも時々ピアノ弾いてくれてるかな~